
にんにく(大蒜)


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プロフィール

ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium sativum。

中央アジアのキルギス地方が原産だと考えられています。もともとの自生環境についてはわかっていません。栽培の歴史は古く、紀元前3000年の古代エジプトではすでに食用とされていました。わが国へは奈良時代に渡来しました。鱗茎は数個の小鱗茎に分かれ、扁平なひも状の葉を数個だします。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして球状花序をだし、小さな淡いピンク色の花を咲かせます。
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系統・品種と用途

国内の「にんにく」には、寒地系と暖地系の2種類があります。
寒地型にんにくは、寒冷な地域で栽培されるにんにくです。おもな品種としては、福地ホワイト六片やニューホワイト六片、富良野(ピンク)、最上赤などがあり晩生です。
一方、暖地型にんにくは、温暖な地域で栽培されるにんにくです。おもな品種として、上海早生(嘉定種)や平戸早生、壱州早生などがあります。
ふつう北海道や東北地方では寒地系が、関西地方や四国・九州地方では暖地系が栽培されています。関東地方や東海地方ではどちらのタイプも栽培可能です。(※東北地方でも暖地系は栽培できますが、寒地系に比べて、成長が劣るような気がします。)
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栽培のポイント

「にんにく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 8
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 10
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 11
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 温暖地 |
 植えつけ |
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 収穫 |
 
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 気候区分
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 植えどき
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 収穫時期
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| 寒 地 |
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09/中〜10/上 |
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07/上〜07/下 |
| 寒冷地 |
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09/中〜10/上 |
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06/中〜07/上 |
| 温暖地 |
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09/下〜10/中 |
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05/中〜06/中 |
| 暖 地 |
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10/上〜10/下 |
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05/上〜06/上 |

ご注意
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萌芽温度は25℃以下、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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萌芽適温
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15-20
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生育適温
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18-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好みますが、耐寒性はあまり強くなく、また耐暑性も弱くて夏には休眠します。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-7.0
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栽培のポイント
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ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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0-(1)
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栽培のポイント
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連作障害はほとんどありませんが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないほうがいいでしょう。
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栽培のステップ

「にんにく」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
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(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと、有機配合肥料150gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 種球の薄皮を剥いて、1片ずつに分けます。あまり小さなものは、葉にんにくの栽培用に利用します。
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(2) タマネギ用のマルチフィルム(穴の間隔が15センチ)を敷きます。
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(3) 株間は15センチほどあけるようにして、1穴に1球ずつ、尖った方を上にして植えつけます。また覆土は5〜6センチにします。適期に植えつけして、本葉が4〜5枚で越冬するようにします。
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追肥・除草
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(1) 年内には、ふつう追肥しません。マルチの穴からでてきた雑草は除きます。
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脇芽かき 追肥・摘蕾
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(1) 春になって、高さが10〜15センチのころに、1か処に2本以上茎が伸びていたら、掻き取り、1本立ちにします。
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(2) 3月になると大きく成長し始めるので、有機配合肥料を追肥します。
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(3) 4月下旬になると、花茎が伸びてくるので、取り除きます。
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収穫
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(1) 葉が半分ほど黄化して枯れてきたころが収穫適期です。この時期になると、鱗茎の下面が平らになっています。
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(2) 収穫は晴れたときに行い、日干しして土を落とし、根を切ります。根を切るのが遅くなると、硬くて切りにくくなります。
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(3) 茎を30センチほど残して切断して5〜10球ずつ束ね、風通しがよくて雨や日の当たらない場所に吊り下げておきます。
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ステップ
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内容
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葉にんにくの栽培
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(1) 種球にならない小さな鱗片は、9月から10月ごろ、条間20センチ、株間5センチくらいに密植します。
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(2) 植え付け後、収穫までに、秋どりは30日間、冬どり・春どりは2か月以上かかります。本葉6〜7枚、高さ30センチくらいの大きさになったら収穫します。4月になると生育が急速に進み硬くなってしまいます。
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おもな病害虫

おもな害虫には「ネダニ」があります。またおもな病害としては、葉枯病や黒腐菌核病、乾腐病、ウイルス病などがあります。
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「にんにく」のQ&A

Q1:「にんにく」の貯蔵期間は。
A1:「にんにく」は、湿気がこもらない、温度の上下が少ない暗所に、吊るして貯蔵しますが、常温での貯蔵には限界があり、休眠から目覚めた後、およそ3か月程度が限度です。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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