おかのり(丘海苔・陸海苔)






    プロフィール

  アオイ科ゼニアオイ属の一年草で、学名は Malva verticillata var. crispa。

  東アジアで見られる「ふゆあおい(冬葵)」の選抜品種です。ヨーロッパで育成されました。わが国へは18世紀の初めに渡来。茎は真っ直ぐに伸び、高さは1〜2メートルになります。葉は広円形で5〜7浅裂し、縁はひどく皺がよります。6月から9月ごろ、葉腋に紅紫色を帯びた白色の花を咲かせます。若い葉は食用になり、和え物やお浸しに利用されます。和名は、葉を乾燥させて焙ると海苔に似た風味になることから。
  系統・品種と用途

  「おかのり」には、品種の分化は見られません。柔らかい茎葉を摘み取って、お浸しや炒め物、天ぷらなどに利用します。 茹でて刻むと粘りが出て、火であぶると、海苔に似た食感が味わえます。
  栽培のポイント

  「おかのり」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 05/中〜07/下   08/中〜10/上  
寒冷地 04/下〜08/上   07/下〜10/中  
温暖地 04/中〜09/上   07/中〜11/上  
暖 地 04/上〜09/下   07/上〜12/下  

ご注意

  発芽温度は10〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

15-25

栽培のポイント

  耐暑性はありますが、高温や水分不足、肥料不足などになると、茎葉が硬くなってしまいます。また霜に当たると枯れてしまいます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  水はけの良い弱酸性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  連作障害がありますので、いちど栽培した場所では、少なくとも1年は休栽してください。
  栽培のステップ

  「おかのり」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり1〜2kgの完熟堆肥と100gの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

種まき

(1) 畝の表面を木ぎれなどで均し、畝と直角に条間15〜20センチ、深さ1センチほどのまき溝をつけます。






(2) タネを1センチくらいの間隔で条まきします。5〜10ミリの覆土を掛けて軽く転圧し、たっぷりと水を与えます。

間引き・追肥

(1) 本葉が2〜3枚のころに、混み合ったところを間引き、5センチの株間にします。
さらに葉が触れあってきたら、間引いて10センチほどの株間にします。








(2) 生育期に、必要に応じて、2週間に1回の液肥または有機配合肥料を追肥として与えます。

(3) 生育中に肥料切れや、乾燥した状態が続くと葉質が硬くなるので注意が必要です。

収穫

(1) 「おかのり」の収穫方法には「抜き取り収穫」と「摘み取り収穫」があります。






(2) 「抜き取り収穫」のときは、草丈が15〜20センチ、葉数が10〜15枚になったら収穫です。株を抜き取って収穫してください。

(3) 「摘み取り収穫」のときは、収穫を兼ねて間引いていき、最終の株間を30センチほどにします。草丈が25センチくらいになったら、先端の10センチくらいを摘芯を兼ねて収穫します。

(4) さらに脇芽が伸びてきたら、先端の10センチくらいを収穫します。開花が始まると、茎葉が硬くなり、味も落ちるので、摘花しておきます。
  おもな病害虫

  「おかのり」には、病気はあまりありませんが、「アブラムシ」や「ハダニ」、「ヨトウムシ」、「カメムシ」などがつくことがあります。見つけたら手で捕殺したり、枝ごと除去したりします。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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