プチヴェール






    プロフィール

  アブラナ科アブラナ属の二年草で、学名は Brassica oleracea cv. Petit vert。

  「めキャベツ」と「ケール」との交配によって、1990年に増田採種場で作出されました。「非結球めキャベツ」の一種です。かたちは「めキャベツ」と同じように見えますが、葉は結球せずに、小さな葉がバラの花のような形でつきます。糖度も高く、食べた時に甘味を感じる葉物野菜です。収穫時期は「めキャベツ」とほぼ同じで、11月下旬頃から始まり、3月頃まで続きます。名前は、フランス語で小さな緑を意味します。
  系統・品種と用途

  「プチヴェール」には、グリーンのほかに、ルージュとホワイトという品種があります。タネは入手できないので、育成元から苗を購入するしかありません。
  栽培のポイント

  「プチヴェール」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

植えつけ

収穫


気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地   06/上〜06/下   10/下〜04/上
寒冷地   06/下〜07/下   10/下〜03/下
温暖地   07/中〜08/中   10/下〜03/中
暖 地   08/中〜09/中   10/下〜03/上

ご注意

  発芽温度は8〜35℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-30

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好みます。夏の高温には弱いので、敷きワラをして、乾燥を防いてください。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.0

栽培のポイント

  中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  根こぶ病などの連作障害が起こりますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「プチヴェール」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 本葉が5〜6枚くらいに育った苗を、株間40センチくらいに植えつけます。根鉢は崩さないようにしてください。






(2) 植えつけの後にたっぷりと水を与えます。

(3) 風あたりが強いところでは、支柱を立てて倒伏を防ぎます。

防虫ネット

(1) 害虫の防除のため、トンネルに防虫ネットを張ります。






(2) この防虫ネットは、涼しくなったら外します。

追肥・管理

(1) 下方のわき芽が結球し始めたころ、畝の両側に有機配合肥料を施して土寄せします。












(2) 第1回追肥の3〜4週間後、2回目の追肥を施し、土寄せします。その後、生育に応じて2回くらい追肥し、肥切れさせないようにします。

摘葉・収穫

(1) 結球が進むにつれて、下の方から勢いの弱った葉を摘み取ります。育ちの悪いわき芽も、早めにかき取ります。










(2) 植えつけからおよそ3か月後から、脇芽が4〜5センチになったものを、下部から順次もぎ取って収穫します。
  おもな病害虫

  「プチヴェール」には害虫がつきやすいので注意が必要です。また、連作すると根こぶ病や萎黄病などが発生します。

  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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