
ラッキョウ(辣韮)


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プロフィール

ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium chinense。

中国中東部の原産だと考えられています。中国での栽培の歴史は古く紀元前からで、わが国でも平安時代前期には渡来していました。現在では、アジアの多くの地域で栽培されています。鱗茎は長卵形で、よく分けつして増えます。葉は細い半柱形で、長さ30センチほどで叢生します。10月ごろ、新しい葉とともに30〜60センチの花茎をだし、紫色の小さな花を咲かせます。鱗茎には独特の臭気と辛味があり、甘酢漬けや塩漬け、蜜漬けなどに利用されます。
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系統・品種と用途

品種の数は少ないですが、早晩性、分球数、球の形状、大きさなどに特性があります。ラクダや玉らっきょう、八ツ房、九頭竜などがおもな品種です。「エシャレット」として育てる場合は、大球種のラクダ系品種を使用します。
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栽培のポイント

「らっきょう」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 2
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 3
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 8
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 9
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 植えつけ |
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 収穫 |
 
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 気候区分
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 植えつけ
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 収穫時期
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| 寒 地 |
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08/中〜09/上 |
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06/下〜07/中 |
| 寒冷地 |
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08/中〜09/上 |
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06/中〜07/上 |
| 温暖地 |
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08/下〜09/中 |
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06/上〜06/下 |
| 暖 地 |
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09/上〜09/下 |
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05/下〜06/中 |

ご注意
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萌芽温度は20〜30℃、生育温度は0〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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萌芽適温
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20-25
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生育適温
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18-22
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栽培のポイント
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耐寒性は強いですが、「たまねぎ」や「にんにく」と同じように夏の高温期は休眠します。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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5.5-6.0
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栽培のポイント
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やや酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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0-(1)
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栽培のポイント
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ほとんど連作障害はでませんが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないほうがいいようです。
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栽培のステップ

「らっきょう」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり50gの苦土石灰を施しておきます。ただ石灰を多用すると白色疫病の原因となります。
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(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと、有機配合肥料50gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 種球は、枯れた皮を取り除き、1球ずつに分けます。皮が残っていると病気の原因にもなります。
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(2) タマネギ用のマルチフィルム(穴の間隔が15センチ)を敷きます。
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(3) 株間は15センチほどあけるようにして、1穴に1球ずつ、尖った方を上にして植えつけます。これを2〜3球ずつにすると、収穫できる球が小さくなります。また覆土は5〜6センチにしますが、浅植えだと分球が多く、小球になります。
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追肥・除草
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(1) ふつう年内の追肥は必要ありません。
また10月から11月になると、花茎を伸ばして、花を咲かせます。そのまま放置していても大きな影響はありませんが、鱗茎の肥大が若干抑制されるため、気になるときは早めに摘花します。
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(2) 秋から冬にかけて、雑草が生えてきますので、除草を心がけてください。
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追肥・土寄せ
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(1) 冬を過ぎ、成長が盛んになってきた3月ごろに、有機配合肥料を追肥します。
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(2) また3月から4月ごろに、株元に土寄せします。土寄せを行うことで、白くて形の良い鱗茎が育ちます。
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収穫
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(1) 6月から7月ごろが収穫期です。葉が7〜8割方枯れてきたら収穫適期です。天気の良い日に掘り取り、風通しの良いところで乾燥させます。
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(2) 掘り上げた鱗茎は葉を切って、1球ずつに分けます。また葉を切った後、すぐに芽が伸び出すので、早く利用するようにします。
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おもな病害虫

「らっきょう」のおもな病害虫としては「ネダニ」と「乾腐病」があります。「ネダニ」の被害を受けると、生育が悪くなり、枯れて球の皮だけ残って中身がなくなります。これは「ネダニ」に食害され二次的に病気に侵されたものです。また「乾腐病」は鱗茎が腐る病気です。土壌から感染したり、種球からの持ち込みが原因となります。畑の排水不良は禁物です。
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「らっきょう」のQ&A

Q1:「らっきょう」と「エシャレット」との違いは。
A1:「エシャレット」は「らっきょう」を葉つき若どりしたものです。「エシャレット」として収穫する場合は、植えつけた年の10月から11月ごろに、株元に土を10センチ以上の厚さに寄せていきます。この土寄せ作業をしないと、「エシャレット」は葉鞘が軟白にはなりません。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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