さいしん(菜心)



    プロフィール

  アブラナ科アブラナ属の二年草で、学名は Brassica rapa var. utilis。

  ヨーロッパが原産ですが、中国では唐代に普及して、中国野菜のひとつとなりました。中国では広東省での生産が多くなっています。温暖な気候を好み、高さは40〜50センチになります。比較的短期間で成長し、播種後40〜60日くらいで収穫できるようになります。おもに収穫時期は、初夏から秋にかけてです。
  系統・品種と用途

  おもな品種としては、もともと中国から渡ってきた中国菜心(早生種)と、それを改良した広東菜心があります。葉は生では青臭く、つぼみも苦味があるのでサラダには向きませんが、味にくせがないので、油炒めや、さっとゆでて和え物、おひたしなどにもよくあいます。
  栽培のポイント

  「さいしん」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

収穫


気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜08/下   06/上〜10/下  
寒冷地 03/下〜09/中   05/下〜11/上  
温暖地 03/中〜09/下   05/中〜11/中  
暖 地 03/上〜10/上   05/上〜11/下  

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-20

栽培のポイント

  

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.0-6.5

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「さいしん」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと、有機配合肥料80gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

種まき

(1) 畝の表面の土を砕きながら均し、畝と直角に20cmくらいの間隔で蒔き溝をつけます。(雁木蒔き)








(2) マルチを掛けるときは、15cm間隔の穴あきマルチを使用します。春や秋は黒マルチでいいですが、夏季は白マルチを使うようにします。

(3) 蒔き溝のときは1〜2cm間隔で、穴あきマルチのときは1か所に4〜5粒のタネを蒔きます。

間引き
追肥

(1) 本葉が2〜3枚のころ、5〜6cm間隔に間引きます。穴あきマルチのときは3株くらいに間引きます。






(2) 本葉が5〜6枚のころ、10〜15cm間隔に間引きます。マルチのときは1〜2株に間引きます。生育状況に応じて、追肥を施します。また花茎が伸ばし始めたころからの乾燥は禁物で、潅水を怠らないようにします。

収穫

(1) 薹が伸びてきて、1〜2個の花が咲いたころが収穫適期です。花茎の太くて柔らかいものだけを収穫して、細いものは切り戻します。








(2) 抜き取って収穫するのが一般的ですが、根元の葉を3〜4枚残して収穫するようにすると、後から脇芽が出てきて、長く収穫することができます。

(3) 摘み取り収穫の時は、草勢を回復させるために、液肥を施すようにします。
  おもな病害虫

  「さいしん」には、コナガの幼虫やテントウムシダマシが大敵です。アブラムシやアオムシ、ヨトウムシなどにも注意が必要です。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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