しょくようほおずき (食用酸漿)


    プロフィール

  ナス科ホウズキ属の一年草で、学名は Physalis grisea。
  北アメリカの東部、ウィスコンシン州からフロリダ州に分布しています。乾燥した草原や荒れ地に生え、高さは45〜70センチほどになります。葉は卵形か心形で鋸歯があり、綿毛が生えています。7月から9月ごろ、淡い黄褐色の花を咲かせます。内側には褐色の5個の斑があります。「ほおずき(酸漿)」のような袋に包まれた果実は、黄色く熟し、やがて落下します。
  系統・品種と用途

  「食用ほおずき」の種類は100以上もあると言われています、またその原産地も種類によって異なります。かなり「食用ほおずき」を巡っては、学名の誤用や混同があるみたいです。
わが国で栽培されている品種としては、「キャンディーランタン(大和農園)」や「太陽の子」、「ゴールデンベリー」、「スウィートキャンディー」などがあります。
  栽培のポイント

  「食用ほおずき」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

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温暖地

種まき
 (加温)

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/下〜05/上   07/下〜10/上  
寒冷地 04/中〜04/下   07/中〜10/上  
温暖地 03/下〜04/上   07/上〜10/上  
暖 地 03/中〜03/下   06/下〜10/中  

ご注意

  発芽温度は20〜35℃、生育温度は10〜40℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


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発芽適温

25-30

生育適温

20-30

栽培のポイント

  高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  酸性に弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

3-(4)


栽培のポイント

  連作障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「食用ほおずき」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットに2〜3粒ずつまきます。覆土は5ミリくらいです。28〜30℃くらいに保温してください。










(2) 本葉が2〜3枚のころ、3.5号ポットに植え替えます。夜間の気温が15℃以下にならないように。はじめ3号ポットに植え替え、その後3.5号ポットに替えても構いません。

(3) 本葉が6〜8枚になるまで育苗します。大苗にして、じゅうぶん暖かくなってから畑に植えつけます。播種から定植株になるまで、55〜60日かかります。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり3〜4kgの完熟堆肥と120gほどの有機配合肥料を入れ、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

(3) できれば十分に潅水し、白黒ポリフィルムでマルチングしておきます。

植えつけ

(1) 本葉が6〜8枚くらいに育ったころに植えつけます。




(2) 株間50〜60センチに、植え穴をあけて、苗を植えつけます。10号鉢に1株、65センチの深型プランターなら2株が植えられます。

(3) 植えつけの後にたっぷりと水を与えます。

整枝・追肥

(1) 下部からでた側枝は摘み取り、主枝と側枝2本の3本仕立てにします。










(2) 風で折れやすいので、支柱を立てて誘引します。枝は8の字にしばって固定します。

(3) 収穫が始まってから、2週間に1回ずつ、必要に応じて、有機配合肥料を少量追肥します。

収穫

(1) 開花から45〜40日ほどで収穫できます。




(2) 果実を包む苞の部分が緑色から淡い褐色に変わったら、収穫の目安です。このころには果実は自然と落下してしまうので、こまめに収穫します。

(3) 収穫後1週間から10日ほど、風通しの良い場所などで追熟させると、完熟して、甘みと風味が増します。
  おもな病害虫

  「食用ほおずき」には、アブラムシ類やハダニ類などの害虫がつきます。比較的、病気は少ないですが、うどんこ病や灰色かび病、モザイク病などが発生します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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