
しゅんぎく(春菊)


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プロフィール

キク科キク属の一・二年草で、学名は Chrysanthemum coronarium。
ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産です。わが国へは中国を経由して、江戸時代の初めに渡来しました。ヨーロッパではあまり食されることはありませんが、アジアで品種改良がすすみ、独特の風味を楽しむ食材となっています。高さは30〜60センチになり、6月から7月ごろ、黄色い蛇の目の花を咲かせます。別名で「しんぎく(新菊)」、関西地方では「きくな(菊菜)」と呼ばれます。
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系統・品種と用途

「しゅんぎく」は、冬の鍋料理の定番野菜となっています。でももともとは観賞用として導入されたもののようです。花壇に植えると、夏にかわいい花をいっぱい咲かせます。
「しゅんぎく」の系統としては、大葉と中葉それに小葉に大別されます。「大葉種」は、葉の欠刻が少なく厚みがあり、主に中国・九州地方で出回っています。これはアクが少ないのでサラダなど生食に向いています。 一般的な「中葉種」は、葉の欠刻が多く、サラダなどの生食やお浸し、和え物、炒め物に向いています。また「小葉種」は、現在ではほとんど栽培されていません。
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栽培のポイント

「しゅんぎく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 11
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜09/上 |
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05/下〜10/中 |
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| 寒冷地 |
04/上〜10/上 |
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05/中〜11/中 |
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| 温暖地 |
03/下〜11/中 |
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05/上〜12/下 |
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| 暖 地 |
03/中〜11/中 |
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04/下〜12/下 |
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ご注意
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発芽温度は10〜35℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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10-20
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生育適温
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15-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、耐寒性があります。また比較的、耐暑性もあります。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.9
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栽培のポイント
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中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
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 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「しゅんぎく」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝全体に、1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と60gほどの有機配合肥料を施し、よく混ぜ込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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種まき
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(1) ベッド(床)を均し、畝と直角に15〜20センチ間隔で幅2センチ、深さ1センチほどの溝をつけていきます。
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(2) 溝のなかに、1センチくらいの間隔で条まきします。タネは好光性なので、覆土はごく薄く掛けます。
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(3) 65センチのプランター栽培では、15センチくらいの間隔で2条まきにします。もちろん、ばらまきでも構いません。
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間引き 追肥
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(1) 本葉が1〜2枚のころに、3センチくらいの間隔に間引きます。
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(2) 本葉が4〜5枚のころに、10センチくらいの間隔に間引きます。間引き菜として利用してください。
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(3) 2回目の間引きの後に、必要に応じて、条間に有機配合肥料を追肥として施し、土寄せします。
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収穫
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(1) 草丈が20センチくらいになったら収穫します。株ごと引き抜くか、枝を折りとって収穫してください。茎を折ると新たに側枝がでてきます。
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(2) 春まきの場合は、抽苔(とうだち)が早いので、草丈が15センチくらいになったら収穫します。
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(3) 抽苔(とうだち)すると、黄色い頭花を咲かせます。花色には濃淡があり、白い覆輪が入るものもあります。
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おもな病害虫

「しゅんぎく」には、アブラムシやハモグリバエ、ホコリダニなどがつきます。
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「しゅんぎく」のQ&A

Q1:「しゅんぎく」の上の葉が黒くなってきました。
A1:これは、芯葉から上部の葉の葉先が枯れて黒褐色になる「芯枯れ症」です。高温や乾燥、チッ素過多、リン酸過多などによってカルシウムが吸収できなくなる生理障害です。完熟堆肥を十分施して、水はけと水もちの良いはたけにし、乾いたら水やりすることも大切です。

Q2:「しゅんぎく」を長く収穫するには。
A2:「しゅんぎく」を長期間にわたって収穫するには、摘み取り収穫して、わき芽をふたたび利用する方法が最適です。ふつう株間は10cmくらいにしますが、摘み取り収穫のときは4〜5cmくらい広くし、本葉が10枚くらいになってきたら、中心の茎を15cmくらい残して摘みとります。

Q3:「しゅんぎく」を寒冷地で長く収穫するには。
A3:「しゅんぎく」を寒冷地で長期間にわたって収穫するには、ある程度寒さになれた10月下旬から11月上旬にトンネル被覆を行います 。ただ、冬季の栽培は寒害を受けやすいので、12月中旬くらいまでが限界です。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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