しいたけ(椎茸)


    プロフィール

  キシメジ科シイタケ属のキノコ類で、学名は Lentinula edodes。
  わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国、東南アジアの高山帯に分布しています。広葉樹の枯れ木に生えます。短い円柱形の柄の先に、茶褐色の傘を開きます。傘には綿毛状の鱗片が付着します。わが国では江戸時代から栽培が行われてきました。現在では大分県や熊本県、宮崎県、静岡県、岩手県などが主産地になっています。中国での主産地は華中から華南地域です。
  系統・品種と用途

  「しいたけ」を栽培する方法としては、原木栽培と菌床栽培があります。
(1) 原木栽培
  秋にクヌギ、コナラ、ミズナラといった原木を伐採し、乾燥した後、早春に種菌を打ち込んで、翌年以降に収穫します。

(2) 菌床栽培
  おがくずと米ぬか、ふすまなどを混ぜて滅菌した菌床ブロックに、種菌を植え付け、培養したもので、数か月で収穫できます。
  栽培のポイント

  「しいたけ」を家庭で楽しむなら、原木栽培と菌床栽培、それぞれに栽培キットが販売されています。ここでは、原木栽培キットでの栽培を例にします。
※栽培適期は秋から春にかけてです。夏および真冬(戸外)には発生しにくいので、ご注意ください。

 


152025

発生適温

15-25

生育適温

10-20

栽培のポイント

  しいたけ菌はおよそ5℃以上32℃以下の気温で生育します。5℃以下の 低温には強く、32℃以上の高温には弱い性質があります。
  栽培のステップ

  「しいたけ」を栽培するとき、作業ステップは、およそつぎのようになります。

 

ステップ

内容

ほだ木の浸水

(1) カットした完熟した原木ほだ木を用意します。金鎚などでほだ木をまんべんなく叩きます。






(2) ほだ木を容器に入れ、水がすっぽり被るまで15℃以下の冷水に、12〜24時間浸けます。

ほだ木を立てる

(1) 浸水したほだ木を、直射日光が当たらず、雨が当たり、気温10〜20℃くらいで、湿度の高い所に、間隔を空けて、立てて置きます。




(2) ほだ木の表面が乾燥してきたら、じょうろや霧吹きなどで潅水します。

(3) かなり冷え込んできたら、ほだ木の上下を何回か叩きます。

発生

(1) ほだ木を浸水してから2〜7日で、「しいたけ」の芽が出てきます。








(2) この芽が親指大になったら、一日数回、芽が白く乾燥しないように霧吹きで潅水します。

収穫

(1) 「しいたけ」の芽が親指大になってから、1〜3週間で収穫時期となります。秋は9月から11月ごろ、春は3月から5月ごろがメインです。




(2) 春に採れる「しいたけ」を「春子(はるこ)」、5月に採れるものを「藤子(ふじこ)」、秋に採れるものを「秋子(あきこ)」と呼ぶこともあります。

収穫後

(1) 収穫後には、再度、打撲と浸水を行ってください。雨が当たり、湿度が高く、気温10℃〜20℃くらいの場所に置くと、また「しいたけ」が収穫できます。




(2) 写真は「春子(はるこ)」の様子。
  おもな病害虫

  「しいたけ」の原木栽培では、ハラアカコブカミキリやシイタケオオヒロズコガ、キノコバエ類が主な害虫で、カビなどの腐生性害菌や寄生菌による病害も発生します。
  画像提供:ボタニックガーデン  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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