そば(蕎麦)






    プロフィール

  タデ科ソバ属の一年草で、学名は Fagopyrum esculentum。

  中央アジアから東アジア東部が原産です。わが国へは8世紀ごろ朝鮮半島を経由して渡来しました。高さは30〜90センチになり、三角形の葉が互生します。茎頂と葉腋から総状花序をだし、白い花を咲かせます。種子は黒褐色の鋭3稜形で、挽いてソバ粉にされます。冷涼な乾燥地を好み、山間部のやせた土地でもよく育つので、中部地方以北で古くから栽培されています。
  系統・品種と用途

  「そば」は、水はけの良い土壌と涼しい気候を好み、春まき(夏そば)と秋まき(秋そば)があります。また北海道では、初夏に蒔いて晩夏に収穫する、独特な作型が行われています。栽培する場合は、作型に合った品種を選ぶことが大切です。
  栽培のポイント

  「そば」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

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3

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11

12

温暖地

種まき

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 05/下〜06/中   08/下〜09/下  
寒冷地 05/下〜06/下 07/下〜08/上 07/下〜08/下 10/中〜11/上
温暖地 05/中〜05/下 08/上〜08/下 07/中〜07/下 10/中〜11/上
暖 地 03/中〜04/上 08/下〜09/上 05/下〜06/中 11/中〜11/下

ご注意

  発芽温度は13〜35℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好みます。また高温多湿は苦手です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.5

栽培のポイント

  弱酸性から微酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

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9

10

作付け間隔

2-(3)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「そば」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり苦土石灰100gを施し、よく耕します。




(2) 畝全体に、1平方メートルあたり完熟堆肥1〜2kgと有機配合肥料30gほどを施し、よく混ぜ込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

種まき

(1) 条間15〜20センチに、1.5〜2センチほどの間隔で条蒔きし、1センチほどの覆土をして、軽く押さえます。






(2) 種まき後は、鳥に食べられないよう注意してください。

間引き

(1) 芽が出て育ってきたら、株間を5〜7センチになるよう間引きます。








(2) 湿気に弱いので、水やりは土が乾いてから与えます。

(3) 草丈が伸びてくると株が倒れやすくなるので、根元に土寄せをします。

開花

(1) 「そば」は肥料が切れると一斉に花を咲かせる性質があるので、成長後は追肥しないようにします。




(2) アブラムシやコナガなどの害虫がよくつきますので、防除を怠らないようにします。
  ただし、アブラナ科の植物なので、スミチオン系の殺虫剤を散布すると薬害がでます。

収穫

(1) 「夏そば」は60日、「秋そば」は70〜80日で収穫期となります。




(2) 果実が7〜8割黒くなったら、株もとを切って収穫します。収穫が遅れると果実が落ちてしまうのでご注意ください。

(3) 収穫後は、軒下などの雨のかからない場所に逆さに吊るし、下にビニールシートなどを敷きます。この後、10日ほどで実が追熟します。棒でたたいて果実を落とし、風選やふるいでゴミを取り除くと完成です。
  おもな病害虫

  「そば」には、うどんこ病や炭疽病などの病気があります。またハスモンヨトウや、アブラムシ、ハダニ、ヨモギエダシャクなどの害虫に食害されます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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