
すいか(西瓜)


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プロフィール

ウリ科スイカ属の一年草で、学名は Citrullus lanatus。
アフリカの中部あるいは南部が原産だと考えられています。古代エジプトでは4千年も前から栽培されていました。わが国へは江戸時代のはじめに中国から渡来したといわれています。果実はうり状果で、球形から長楕円形になります。内果皮が赤色または黄色に熟し、食用になります。
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系統・品種と用途

「すいか」は、夏には欠かせない野菜(くだもの)です。野菜の中では最も強い光を好み、生育温度も高いので、十分に暖かくなってから栽培にとりかかります。系統的には、大玉種と小玉種、黒部種、ラグビーボール種、黒皮種などがあります。ホームガーデンでは、小さめの品種が育てやすいかもしれません。
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栽培のポイント

「すいか」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 11
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜05/下 |
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08/上〜09/上 |
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| 寒冷地 |
04/上〜05/中 |
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07/下〜08/下 |
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| 温暖地 |
04/上〜05/上 |
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07/中〜08/中 |
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| 暖 地 |
03/下〜04/下 |
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07/上〜08/中 |
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ご注意
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発芽温度は15〜35℃、生育温度は13℃以上なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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25-30
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生育適温
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25-30
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栽培のポイント
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高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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5.5-6.8
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栽培のポイント
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強い酸性には弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
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 3 |
 4 |
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 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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5-(7)
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栽培のポイント
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連作すると蔓割れ病や線虫による障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも5年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「すいか」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 芽がでにくいので、一晩水につけておきます。育苗箱に条間9センチ、株間2センチほどの間隔で条まきします。覆土は1センチくらいです。寒さに弱いので、25℃程度になるように保温します。3号ポットに直接3〜4粒ずつ蒔いても構いません。
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(2) 本葉が1枚のころ、3号ポットに移植します。夜間の気温が15℃以下にならないように保温してください。
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(3) 本葉が5〜6枚になるまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 条間2.5メートル、株間1メートルほどの間隔で、直径40センチ、深さ20〜30センチの穴を掘り、元肥として完熟堆肥を700〜800g、有機配合肥料80gを入れて埋め戻します。その上に鞍築(くらつき)として、直径50センチ、高さ15センチくらいに土を盛り上げます。
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(3) ふつうに1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と50gほどの有機配合肥料を全面に施し、幅90センチ、高さ10〜15センチほどの畝を立てても構いません。
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植えつけ
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(1) 本葉が5〜6枚くらいに育ったころに植えつけます。雨が降り土壌の泥がはね返るのを防ぐために、敷き藁やビニールマルチを施します。
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(2) 鞍築(くらつき)に植え穴を掘り、根を傷めないように注意して、植えつけます。深植えにしないことが大切です。10号深鉢に1株、65センチの深プランターには2株が植えることができますが、小玉種が無難です。
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(3) 必要に応じて、保温のためにビニールのホットキャップで被います。頂部に少し穴を開け、乾いてきたらこの穴から潅水します。ホットキャップの高さになるまで、被覆して育てます。
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(4) 栽培する場所が少ないときは、アーチ支柱を利用した立体栽培もできます。また、すいかの根は過湿に弱いので、高畝にして株元に雨除けトンネルをするようにします。
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整枝・追肥
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(1) 5〜6節で摘芯し、勢いのよい子蔓を3〜4本伸ばします。
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(2) 果実がこぶし大になったころ、ところどころに有機配合肥料を追肥します。多肥にすると「つるぼけ」を起こし、収穫量が減ります。また、大玉種では、1株に2〜3個が目安ですので、余分な果実は摘果します。小玉種であれば、1本のつるに1個までが目安です。
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(3) 立体栽培の場合は、果実がこぶし大になったころ、ネット袋などで玉吊りをしてあげます。
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収穫
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(1) 小玉種は、開花から25日ほど、大玉種は、50〜55日くらいで収穫適期となります。
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(2) 果実のへたの部分が少しへこみ、表面のつやが鈍くなり、指の腹でたたくとボテボテという濁った音がしたら完熟です。
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おもな病害虫

「すいか」には、アブラムシ類やハダニ類の害虫がつくます。またつる割れ病や炭疽病などの病気も発生します。比較的、病害虫は少ないですが、連作したりすると線虫などが発生します。
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おもしろ百科

「タネなしすいか」はどこへ行った

ふつうの「すいか」をコルヒチンで処理すると、「四倍体すいか」ができ、これを再びふつうの「二倍体すいか」と交配させたのが、三倍体の「タネなしすいか」です。一時は流行った「タネなしすいか」ですが、果実の品質が劣ることから姿を消してしまいました。
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「すいか」のQ&A

Q1:「すいか」の実が割れってしまった。
A1:「すいか」は、果実が小さいころに低温にあうと、果皮がかたくなり、その後の肥大で果実が割れることがあります。また、乾燥や過湿で根が傷むと裂果しやすくなります。そのほかに盛夏期に日焼けがひどいと、そこから割れることもあります。

Q2:「すいか」の収穫時期を見分けるには。
A2:「すいか」は、開花後40〜45日で収穫時期となり、盛夏では5日ほど早まります。巻きひげの先が枯れてきたり、肩の部分をたたくと濁音がする、底を押さえるとやや弾力を感じるなどが目安となります。

Q3:「すいか」の着果位置を気にするのはなぜ。
A3:ふつう親蔓を5〜6節で摘芯し、子蔓を3〜4本伸ばしますが、子蔓のおよそ10節以内についた果実を「辻なり」といい、栄養成長が強い時に着果すると、スジが多い実になります。品質的に良いのは、子蔓の12〜20節あたりにできる果実なので、これを子蔓に1個ずつ育て、余分な果実は摘果します。

Q4:「すいか」を整枝するのはなぜですか。
A4:「すいか」はふつう、親蔓を5〜6節で摘芯し、子蔓を3〜4本伸ばします。これは、子蔓に実をつけさせ、玉ぞろいの良いスイカを同時期に収穫するためです。

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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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