たちすべりひゆ(立ち滑り莧)

    プロフィール

  スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草で、学名は Portulaca oleracea var. sativa。
  世界の熱帯から温帯地方に広く分布している「すべりひゆ」の栽培変種です。茎は直立して、高さは50センチほどになります。側枝も斜め上に伸びて、立ち上がろうとします。茎上部につく葉は幅広で、ぷっくらした感じです。ヨーロッパでは「サマーパースレイン」、「プルピエ」などと呼ばれ、野菜として一定の地位を占めてします。
  系統・品種と用途

  「たちすべりひゆ」の葉や茎にはぬめりけがあり、独特の食感で生でサラダに混ぜたり、炒物やスープ、お浸し、煮物にも利用されます。利用するときは、食塩を少し加えた熱湯で数分茹で、冷水で10分ほどさらしてアクを抜いておきます。また乾燥して保存すると、後で戻して使えます。
  栽培のポイント

  「たちすべりひゆ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜07/下   06/中〜09/下  
寒冷地 04/下〜08/上   06/中〜10/上  
温暖地 04/中〜08/中   06/上〜10/中  
暖 地 04/上〜08/上   05/下〜10/下  

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-30

栽培のポイント

  暑さや乾燥に強い野菜です。また横に広がって増えやすく、雑草化しやすいため注意が必要です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「たちすべりひゆ」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) タネが細かいので、タネ用の培養土を入れた連結ポットや3号ボットに、タネを5〜6粒ずつまきます。覆土はしないで軽く押さえ、雨にあたらないような場所におきます。










(2) 徐々に間引いていき、最終的には2本立ちにし、本葉が5〜6枚になるまで育苗します。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝全体に、1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と50gほどの有機配合肥料を施し、よく混ぜ込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

(3) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。

植えつけ

(1) 本葉が5〜6枚になったころ、株間20〜25センチで植えつけます。




(2) 5号鉢には1株、65センチのプランターでは6株ほど植えつけることができます。

生育管理

(1) 土が乾いてきたら水やりをしますが、乾燥気味のほうがよく育ちます。また、密植すると株もとが腐ることがありますので、風通しに注意してください。




(2) 追肥はほとんど必要ありません。

収穫

(1) 播種後35〜45日がすぎ、草丈が15〜20センチになったら収穫です。根元の5センチほどを残して、摘むようにして収穫します。






(2) 摘み取ったあとは脇芽を伸ばすために、液肥などを追肥しておきます。
  おもな病害虫

  「たちすべりひゆ」にはほとんど病気はありません。おもな病害虫は、「アブラムシ」類なので、早めに防除します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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