
とうがん(冬瓜)


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プロフィール

ウリ科トウガン属の一年草で、学名は Benincasa hispida。
東南アジアからインドが原産地とされています。わが国へは奈良時代に中国から渡来し、古くから栽培されています。一属一種です。高温を好み、生育適温は25〜30℃です。果実は7月から10月ごろまで収穫され、1年くらいは保存できます。関西地方以西から九州で主に消費され、果肉を煮物にします。関西では「かもうり(賀茂瓜)」とも呼ばれます。
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系統・品種と用途

「とうがん」の果実はほとんどが水分で、低カロリーのダイエット野菜として、また中華料理の食材として人気があります。保存用袋などに入れて冷凍保存もできます。品種としては、長とうがんや大丸とうがん、琉球とうがん、それに姫とうがんなどがあります。
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栽培のポイント

「とうがん」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 10
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 11
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/下〜06/上 |
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07/下〜09/中 |
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| 寒冷地 |
04/中〜06/中 |
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07/中〜09/中 |
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| 温暖地 |
04/上〜06/中 |
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07/上〜09/下 |
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| 暖 地 |
03/下〜06/中 |
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06/中〜09/下 |
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ご注意
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発芽温度は20℃以上、生育温度は15〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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28-35
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生育適温
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25-30
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栽培のポイント
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高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.5
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栽培のポイント
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酸性には弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
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 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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3-(5)
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栽培のポイント
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連作すると蔓割れ病や線虫による障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「とうがん」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 3号ポットに、間隔をあけて2〜3粒をまきます。覆土は1センチくらいです。寒さに弱いので、20℃程度になるように保温します。
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(2) 本葉が1枚のころ、間引いて1本立てにします。夜間の気温が15℃以下にならないように保温してください。
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(3) 本葉が4〜5枚になるまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝の全体に、1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と100gの有機配合肥料をまいてよく耕します。幅90〜120センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 本葉が4〜5枚くらいに育ったころに植えつけます。
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(2) 畝に、株間90センチほどの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。深植えにしないことが大切です。9〜10号深鉢に1株、65センチの深プランターには1株が植えることができます。
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(3) 夜間の最低気温が15℃以下になる場合には、保温のために、ビニールのホットキャップやトンネル栽培にします。
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整枝・追肥
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(1) 親蔓は4〜5節で摘芯し、勢いのよい子蔓を4本伸ばします。子蔓は摘芯しないで伸ばします。株元から1メートルくらいまでのわき芽は取り除き、以降は放任します。
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(2) 果実がピンポン玉くらいになったころに追肥します。育ちぐあいをみて、不足気味なら、半月後にもう一度、追肥します。
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収穫
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(1) 開花後、45〜50日で収穫します。肥大が終わり、果実の表面の白毛が落ちたごろが適期です。開花後、25〜30日で若どりすることもできます。
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(2) 完熟果は貯蔵性が高く、冷蔵庫に入れておくだけで、冬まで利用することができます。
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おもな病害虫

「とうがん」には、アブラムシ類やウリハムシなどの害虫、それに多湿になると疫病や炭疽病などの病気が発生します。とくに、連作したりすると線虫などが発生します。
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「とうがん」のQ&A

Q1:「とうがん」の着果がよくありません。
A1:「とうがん」は、チッ素肥料が多かったり、生育初期に水やりが多いと、つるばかり伸びて果実がつかない「つるボケ」を起こします。また親蔓には雌花が少ないので、4〜5節で摘芯し、子蔓を4本伸ばして、そこに着果させます。また最低気温が20℃以上であれば自然着果しますが、気温が低いときや雨降りが続いたときは人工交配します。

Q2:「とうがん」の保存方法は。
A2:「とうがん」は、果実の肥大が終わり、表面の白毛が落ちたころが収穫適期です。この完熟果は貯蔵性が高く、10℃くらいの日陰に置いておくだけで、冬から春まで利用できます。カットした残りは、タネとワタを取り除き、皮を剥いたら、調理しやすいお好みの大きさに切り、空気が入らないようにラップをしたものをフリーザーバックに入れ密封して冷凍します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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