
わさび(山葵)


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プロフィール

アブラナ科ワサビ属の多年草で、学名は Wasabia japonica。

わが国の固有種で、各地に分布しています。深山の澄んだ渓流の日陰に生え、高さは30〜45センチほどになります。葉は心形で長い葉柄があります。4月から5月ごろ、花茎を伸ばして総状花序に白色から淡い黄白色の花を咲かせます。「わさび」が食用にされるようになったのは鎌倉時代からと言われています。栽培の方法は大別して、水の中で育てる沢ワサビと、畑で育てる畑ワサビがあります。
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系統・品種と用途

根茎の利用を主体として栽培される「沢ワサビ(水わさび)」に対して、「沢ワサビ(陸わさび)」はおもに葉や茎の加工のために栽培されます。水辺で栽培する「沢ワサビ」は、家庭菜園での栽培は困難ですが、「畑ワサビ」なら比較的手軽に栽培することができます。

「畑ワサビ」は商業的には、山林を開墾して行う林間栽培が多くなってきています。また農業ハウスによる栽培も盛んです。おもな生産地は次の通りです。()内は年平均気温。
(1) 岩手県: 岩泉町(10.3℃)や宮古市(10.8℃)。
(2) 静岡県: 伊豆市(稲取 16.2℃)。
(3) 高知県: 四万十市(中村 16.5℃)や大豊町。
(4) 島根県: 益田市匹見町や吉賀町(13.4℃)。
(5) 宮城県:加美町や大崎市(川渡 10.5℃、古川 11.5℃)、色麻町。
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栽培のポイント

「畑ワサビ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。栽培するには気温が高すぎても低すぎても難しく、年平均気温が12〜15℃前後のところが栽培適地となっています。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 2
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 3
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 4
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 5
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 6
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 8
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 9
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
 (翌年)
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 気候区分
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 植えどき
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 収穫時期
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| 寒 地 |
栽培不適 |
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| 寒冷地 |
03/上〜04/上 |
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03/上〜05/下 |
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| 温暖地 |
03/上〜04/上 |
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03/上〜05/下 |
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| 暖 地 |
栽培不適 |
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ご注意
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発芽温度は10〜20℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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10 15 20
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発芽適温
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13-17
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生育適温
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8-18
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栽培のポイント
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冷涼で穏やかな気候を好みます。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-7.0
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栽培のポイント
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弱酸性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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5-(6)
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栽培のポイント
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連作障害がでやすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも5〜6年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「畑ワサビ」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
「わさび」は種子でも繁殖できますが、休眠が深くて、播種後半年はタネ蒔きできません。そのため3月上旬から4月上旬に販売される根株を購入した方がいいと思います。

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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150〜150gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
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(2) 根が深くまで伸びるので、30センチほど深く耕します。元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと、有機配合肥料40〜50gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 25〜30センチ間隔に植え穴をあけます。やや湿り気のある土壌を好み、乾燥には弱いので、マルチを張ると乾燥が抑えられます。
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(2) 植え穴に種根を植えつけます。種根は浅植えしてください。
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(3) 10号深鉢には1〜2株、65センチ深型プランターには2〜3株が植えることができます。
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管理・追肥
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(1) 乾燥を嫌うため、乾かないようにこまめに水やりをします。とくに、夏は気温が高くなるため水切れしやすくなるので注意が必要です。
夏の直射日光を嫌うので、風通しを良くして、遮蔽率70〜80%の寒冷紗を掛けておきます。
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(2) アオムシやヨトウムシ、コナガなどの食害があります。必要に応じて、殺虫剤を散布します。
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(3) 4月上旬および9月上旬に、必要に応じて、有機配合肥料を追肥します。
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収穫
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(1) 翌年の3月から5月になったら、花が咲くようになります。
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(2) 茎葉ならびに花茎を刈り取って収穫してください。
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(3) 秋になると、根茎も収穫できます。
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おもな病害虫

「畑ワサビ」には軟腐病などがあり、害虫ではアオムシやヨトウムシ、コナガなどが問題となります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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