わさびのき(山葵の木)



    プロフィール

  インドの北部とパキスタンに分布しています。乾燥した地域に生え、高さは3〜10メートルほどになります。樹冠はまばらで、葉は2〜3回羽状複葉です。熱帯地域では年間を通じて開花しますが、涼しく季節的な温暖気候では通常、晩春から初夏にかけて一度だけ開花します。円錐花序に芳香のある白い花を咲かせます。別名で「モリンガ」とも呼ばれます。

  
  系統・品種と用途

  ほとんど品種としては分化していません。インドや東南アジアでは、辛みのある葉や花そして軟らかい果実が食用にされます。
  栽培のポイント

  「わさびのき」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫


気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/下〜05/下   08/下〜10/中  
寒冷地 04/中〜05/下   08/中〜10/下  
温暖地 04/上〜05/下   08/上〜11/上  
暖 地 03/下〜05/下   07/下〜11/中  

ご注意

  発芽温度は10〜40℃、生育温度は10〜48℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


202530

発芽適温

25-35

生育適温

20-38

栽培のポイント

  

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.3-7.0

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(3)


栽培のポイント

  連作障害はありませんが、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「わさびのき」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき

(1) タネは硬実種子なので、1晩水に浸しておきます。






(2) 連結ポットや3号ポットに1〜2粒ずつまき、2センチほどの覆土を掛けます。

(3) 発芽までは1〜2週間かかりますが、芽が出るまでは乾燥させないように気をつけます。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料100gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ
追肥

(1) 1年で高さ3メートルほどに成長するので、株間が30〜60センチになるように定植します。












(2) 30センチの深型鉢だと、高さは1〜2メートルまでしか成長しません。

(3) 暖かく乾燥していて、水はけのよい乾燥した土地が適しています。ただ乾燥しすぎると落葉するので、適宜に水やりを行います。

(4) また追肥はほとんど必要ありません。

収穫

(1) 播種から100日目ごろから収穫でき、その年に3回ほど収穫できます。2メートルほどに成長したら新芽を刈りとって収穫します。








(2) 葉を生でサラダのようにしたり、茹でたり炒めたりして利用してください。

(3) 一般的に「わさびのき」は、葉を食用、鞘および種子を食用およびオイル抽出用とするために栽培されますが、わが国では種子はできないので葉や枝の活用に限られています。花は咲いても、多くは種子が出来るまでに枯れるか腐ってしまいます。
  おもな病害虫

  「わさびのき」には、おもだった病虫害はないようです。
  「わさびのき」のQ&A

  Q1:「わさびのき」は越冬できますが。
  A1:「わさびのき」は、5℃以下では枯れるため、わが国では鉢植えにして冬季は室内で管理するのが基本です。室内の暖かく明るい場所に置き、冬は水を極力控えます。葉は落ちますが、春になるとまた新しい芽が出てきます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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