
ヤーコン(薬根)


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プロフィール

キク科ポリムニア属の多年草で、学名は Polymnia sonchifolia。

アンデス地方、コロンビアからアルゼンチン北部、ペルー、エクアドルが原産です。暖地の渓谷に生え、高さは1.8メートル以上になります。葉は大きな卵形で、葉柄には翼があります。晩秋に、直径2.5センチほどの黄色い頭花を咲かせます。塊茎は甘くてジューシー、シャリシャリとした食感があり、食用にされます。わが国へ渡来したのは1985年です。
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系統・品種と用途

「ヤーコン」には最初に導入された系統や、わが国で改良された品種もあります。生食するほか、炒め物や天ぷら、漬物などにも利用できます。

(1) ペルーA群系: わが国に最初に導入された系統で、早生多収ですが、暖地では裂根しやすいのが欠点。
(2) サラダオトメ(ヤーコン農林1号): 寒冷地向きで、裂根が少なく品質・貯蔵性が良い。肉色は白っぽい。
(3) アンデスの雪(ヤーコン農林2号): 肉色が白く、貯蔵性に非常に優れ、サラダなど生食向き。裂根も少ない。
(4) サラダオカメ: 肉色が鮮やかなオレンジ色で甘味が強く、生食向き。不整形な場合もあるが中身が良い。
(5) アンデスの乙女: 収量性が高く、裂根しにくい。表皮が鮮やかな赤紫色で外観が良い。
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栽培のポイント

「ヤーコン」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 10
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 11
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 温暖地 |
 芽だし |
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 植えつけ |
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 収穫 |
 
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 気候区分
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 植えどき
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 収穫時期
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| 寒 地 |
05/下〜06/中 |
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10/上〜10/中 |
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| 寒冷地 |
05/下〜06/中 |
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10/上〜10/下 |
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| 温暖地 |
04/下〜05/中 |
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09/下〜11/中 |
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| 暖 地 |
04/中〜05/上 |
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09/下〜11/下 |
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ご注意
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萌芽温度は15〜30℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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萌芽適温
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17-23
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生育適温
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15-23
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、夏の高温多湿や霜には弱いです。25℃以上になると、成葉の枯れ上がりなどの高温障害がでます。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.5
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栽培のポイント
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ほとんど中性に近い弱酸性土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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2-(3)
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栽培のポイント
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連作障害がでやすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも2〜3年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「ヤーコン」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種芋・苗 の準備
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(1) 種芋を購入し、1片に芽が2〜3個つくように切り分けます。また苗になったものを購入します。
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(2) 自分で苗をつくるときは、種芋を電熱温床に伏せ込み、10本ほど出る芽を、1本ずつポットに鉢上げして育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100〜150gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
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(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと、有機配合肥料100gをよくすき混み、幅90センチ、高さ20センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 白黒マルチを張り、50〜60センチ間隔に植え穴をあけます。白黒マルチを張ると雑草が生えにくく、また盛夏の地温の上昇を防ぐことができます。
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(2) 深さ10〜15センチに種芋を植えつけます。
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(3) 65センチの深型プランターなら2株ほど植えることができます。
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管理・追肥
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(1) マルチがないときは、排水と除草を兼ねて土寄せします。盛夏にはワラや枯れ草などでマルチングをします。
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(2) 乾燥気味に管理します。また必要に応じて、有機配合肥料を追肥として施します。
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収穫
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(1) 収穫は、茎葉が枯れる前から行います。また芋は凍ると腐ってしまうため、霜が降りる前に必ず収穫するようにします。
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(2) 地上部を残して刈り取り、株元からスコップで掘り起こします。
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(3) 収穫直後から食べられますが、新聞紙に包んで、2週間から1か月ほど追熟させると甘みが増します。
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おもな病害虫

「ヤーコン」はあまり病気になりませんが、ヨトウムシやネキリムシ、アブラムシなどの食害があります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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