
やまいも(山芋)


|






|
|
プロフィール

「ながいも」: ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年草で、学名は Dioscorea japonica。
「やまのいも」: ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年草で、学名は Dioscorea batatas。

「やまいも」という言葉は、「ながいも」や「やまのいも」の総称として使われています。
栽培されている「ながいも」は、古くに中国から渡来したものですが、わが国の本州から四国・九州にも分布する「やまのいも」は、これと区別するために「じねんじょ(自然薯)」とも呼ばれます。

写真左上の品種は、「姫神芋(ナガイモ群)」、
左中は、「いちょういも(イチョウイモ群)」、
左下は、「短形自然薯(ヤマノイモ群)」。
|
|
 |
系統・品種と用途

わが国で栽培されている「やまいも」は、「やまのいも」を除いては「ながいも」です。形状によりナガイモ群、イチョウイモ群、ツクネイモ群の3種類があります。
(1) ナガイモ群
北海道や青森県、長野県、鳥取県が主な産地です。円筒形の長い形をしていてやや水気が多く、千切りにしてサクサクした食感が特徴です。とっくり長芋やねばり芋、姫神芋などの品種があります。
(2) イチョウイモ群
関東地方が主な産地です。形状は扁平で下部が扇型に広がっており、「いちょう」の葉に似ています。「銀杏芋」や「仏掌芋」という品種があります。関東地方では、このイモのことを「大和芋」と呼んでいます。
(3) ツクネイモ群
奈良県や兵庫県、三重県などが主な産地です。丸みを帯びたイモで粘りが強く、ふつうは「大和芋」と呼ばれています。
(4) ヤマノイモ
本州から四国・九州に自生しています。細長いクネクネとした形状をしていて、品質が大変優れています。最近ではパイプ栽培が普及しています。短形自然薯などの品種もあります。
|
|
 |
栽培のポイント

「やまいも」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。
|
|
 |
 気候区分
|
 作業
|
 1
|
 2
|
 3
|
 4
|
 5
|
 6
|
 7
|
 8
|
 9
|
 10
|
 11
|
 12
|
 温暖地 |
 植えつけ |
  |
 収穫 |
  
|
|
 |
 気候区分
|
 植えどき
|
 収穫時期
|
| 寒 地 |
05/中〜05/下 |
|
10/下〜11/下 |
|
| 寒冷地 |
04/中〜05/下 |
|
10/下〜03/下 |
|
| 温暖地 |
04/上〜05/下 |
|
10/上〜03/中 |
|
| 暖 地 |
04/上〜04/下 |
|
10/上〜03/中 |
|

ご注意
|

萌芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
|
|
 |

|

℃
|

15 20 25
|

萌芽適温
|

20-25
|

|

生育適温
|

15-30
|

|

栽培のポイント
|

高温多湿を好みます。成熟期には日照が多く、夜間は冷涼で温度格差のある気候が適します。
|
|
 |

|

pH
|

5.0 6.0 7.0
|

土壌酸度
|

6.0-7.0
|

|

栽培のポイント
|

ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
|
|
 |

|

年
|
 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
|

3-(4)
|


|

栽培のポイント
|

連作障害がでやすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3〜4年は栽培しないようにしてください。
|
|
 |
栽培のステップ

「やまいも」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

|
|
 |
|

ステップ
|

内容
|

タネ芋の準備
|

(1) ナガイモ群は、60〜100gの輪切りに切り分けます。小さなタネ芋はそのままで。
|

 

|

(2) イチョウイモ群は、50〜70gの縦切りします。ツクネイモ群も50〜70gに切り分けます。
|

(3) 切ったタネ芋は、切り口に草木灰などを付けてから、1日ほど天日干しにします。
|

畑の準備
|

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
|

 

 

|

(2) 畝の中央を溝掘りしておきます。ナガイモ群は50センチ以上、イチョウイモ群とツクネイモ群は40〜50センチの深さに溝を掘ります。
|

(3) 掘った溝は埋め戻し、元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと、有機配合肥料100gをよくすき混み、幅90センチ、高さ20センチほどの畝を立てます。
|

植えつけ
|

(1) 十分暖かくなって葉桜になったころに植えつけます。
|

 

 

|

(2) 株間は25〜30センチ、深さは5〜6センチほどです。
|

管理・追肥
|

(1) ナガイモ群の場合は、蔓が長く伸びるので、2メートルほどの支柱を立てます。
|

 

 

 

 

|

(2) イチョウイモ群とツクネイモ群の場合は、地面に這わすか、トンネル支柱に園芸ネットを張っておきます。また敷き藁をするか黒マルチをかけておきます。
|

(3) 梅雨明けのころ、必要に応じて、有機配合肥料を追肥として施します。
|

収穫
|

(1) 茎葉が黄化すると、養分の転流蓄積を開始します。続いて葉色が褐色に枯れ上がるころが収穫適期です。地表面の茎を10センチほど残して刈り取ります。
|

 

 

|

(2) 茎葉が枯れても根が養分を吸収してさらに甘みを増加させます。この刈り残した茎が枯れ上がるころが収穫適期となります。
|

(3) 泥つきのまま新聞紙に包んで、風通しのよい場所や冷暗所で保存してください。
|
|
 |
おもな病害虫

「やまいも」には、葉渋病や炭疽病などがあります。また葉が込みあってきたら、アブラムシやヤマノイモコガが発生しやすくなります。
|
|
 |
|
写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
|
|
[Home]
|



大地の歓びをつたえ、ホームガーデンとともに


|