ザーサイ(搾菜)




    プロフィール

  アブラナ科アブラナ属の越年草で、学名は Brassica juncea var. tumida

  中国が原産で、「からしな」の変種です。中国では主に四川省と雲南省で栽培されています。生育旺盛で、高さは70センチほどになります。茎の基部が大きく肥大し、これが漬け物の材料になります。わが国でも茨城県つくば市や神奈川県三浦市、千葉県館山市などで商業生産されています。
  系統・品種と用途

  品種としては、「四川搾菜」や「貴州搾菜」、「丸搾菜」、「力こぶザーサイ」などがあります。主に、こぶのように膨らんだ茎を漬物にして利用することや、生野菜として、さらに葉と一緒に漬け込んだたまり漬けとして利用することもあります。
  栽培のポイント

  「ザーサイ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 栽培不向き      
寒冷地   07/下〜08/上   11/上〜11/下
温暖地   08/下〜09/中   12/中〜02/上
暖 地   09/上〜09/下   12/下〜02/中

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

10-20

栽培のポイント

  比較的涼しい気候を好みます。高温は不向きで、冬季の穏やかな低温期に茎が肥大します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「ザーサイ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき

(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒まきます。5ミリほどの覆土をして、たっぷりと水を与えます。




(2) タネまき後は、発芽するまで用土の乾燥を防ぐため、新聞紙や寒冷紗などをかぶせておきます。

(3) 発芽したら順次間引いていき、本葉が2〜3枚のころに1本立ちにします。このあと本葉が5〜6枚になるまで育苗します。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と150gほどの有機配合肥料を施して、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。気温の低い地域や定植が遅れそうなときは黒色マルチを掛け、地温を高めるようにします。

定植

(1) 本葉が5〜6枚になったら、条間45センチ、株間35〜45センチの間隔に定植します。




(2) 株を大きく生育させること大切なので、あまり株間を狭くしないようにしてください。

(3) 温暖地でも冬の寒さが厳しいところは、ハウス栽培やトンネル栽培を標準に考えてください。

追肥

(1) 定植後、3週間くらいで1回目の有機配合肥料の追肥を行います。必要に応じて、年内までにもう一度の追肥を施してください。













(2) また追肥と同時に、除草を兼ねて畝の中耕を行います。

収穫

(1) 1月ごろになると、草丈が70〜80センチまで成長します。株元を確認して、ぼこぼこと膨らんでいるようなら収穫適期となります。






(2) 本場の「ザーサイ」の漬物は、調味料と一緒にかめに入れて漬け込んだあと、塩水を搾るという製造工程で製造されます。
家庭菜園では、膨らんだ茎の部分を、炒め物や浅漬けにするのがおすすめです。
  おもな病害虫

  「ザーサイ」は冷涼期に生育するので、あまり害虫はみられませんが、生育初期にアブラムシやアオムシなどがつくことがあります。また白さび病にも注意して、早めの防除を心がけます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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